竹林整備マインドマップ
竹林整備とマインドマップ
私たちはどうする?どうあるべきか。
こんにちは!きょうたです。
動物王国のような場所を作るべく、活動と発信をしています。
毎日365日こうやって活動報告や思ったことを記事にしています。
動物王国をふかぼり
2021年抱負
私が所属するNPOは霞ヶ浦水源地保護、環境保護を考えて活動しています。
耕作放棄された谷津田を再生し、生物多様性を取り戻すことが目標です。
生物多様性の中には害虫、害獣と呼ばれる生き物たちも含まれます。
もちろん、「害」というのは人間からみたら害があるという誠に身勝手な呼び方で。
水源地保護、環境の保護を考えていますから、当然、無農薬です。
今のところ、害虫の被害はほとんどないようです。
害虫が増えれば、それを捕食するトンボやクモ、ヤゴが生息し、
さらにそれを食するカエル、鳥がいて、食物連鎖の頂点にフクロウや猛禽類がいます。
いつかここにウナギやコウノトリ、トキが加わってくることを夢見て。
100年計画
害虫に関してはその捕食者も、食物連鎖丸ごと保護することでバランスを保たせることができています。が、イノシシや鹿に対しては私たちはどうアクションを起こすべきだろうか。
何でもかんでも保護をして数を守ればいいわけでもなく、
人に害を及ぼすからといってどんどん駆除すればいいということでもない。
農作物もある程度守れないと作ってる意味がない。
共生。どう、共に生きるか。
いうのは簡単ですが、やるのは本当に難しいことだと思います。
湧水点・湧水量調査
竹林の整備を行なっています。
保水力が多いので竹を切って整備すると水量が増えるとされています。
確かに、竹を切っていると、足元のぬかるみがだんだん広がって
水たまりとなり、池となります。
池で湧水点を探しました。
泥を搔き上げると一部だけ円状に泥が澄む場所が見つかりました。(矢印)
湧水点です!
ちょっと感動しました。
湧水量はどう計りましょう??どれくらい水が湧いているか。
ある程度数値化をしないと、増えたとはいえません。
湧水の直径約3cm、水深約15cm
湧水の中央から円の外周まで約1秒かけてゴミが広がっています。
半径(1.5cm)✖️半径(1.5cm)✖️π(3.14)✖️水深(15cm)
=106㎤/秒 おおよその湧水量
透明な塩ビ管を湧水点に被せてオーバーフローする時間を測ってもいいですね。
(イメージ)
もう一つの池では先の池で見たような顕著な湧水点が見つかりませんでした。
周りの地面から少しずつ染み出してきているのかもしれません。
この場合はどうやって測定しましょう?(困った)
池から出る水路の流量を測るのが良いかもしれません。
足りない知恵を絞って。考えるクセをつけるようにしています。
問いを深める=「そもそもなんで」
そもそもなんで湧水「点」を調べる必要があるのか。
池の面積が増えた!でもいいし、水路の水量が増えた!
でもいいのではないか?
あるトンボの種類に着目すれば、水面の面積が広くなった方が産卵しやすい。
沈水植物に着目するとある程度水深があった方が育ちやすい。
=どの生き物にスポットを当てるかで何を観測するかも変わってきます。
全部は無理だから。ある程度絞らないと。
じゃあどの生き物にするのが適切か。それを選んだ理由は?
問いは問いを生んでどんどん深くなっていきます。
ちなみにここの谷津田にはザリガニを見かけません。
多様性や保護の視点からいうと、悪食なザリガニはいない方が健全なのだそうです。
そういえば、ここではサギの姿も見ません。餌となるザリガニがいないからでしょう。
竹林を整備するとその先に何があるのか。
仲間とディスカッションをしながら、その先にあるものを考えています。
マインドマップ
一つの大きな流れは
竹林整備→谷津田の水量が増える、風通しが良くなる→生物が増える(生物多様性)→霞ヶ浦の水質が良くなる
これに付随して
●どう「見える化」するか。(湧水点、湧水量)
●どういう生き物に着目すれば良いか。(アカガエル、アオヤンマ、フクロウ)
●どうやって霞ヶ浦全域に広げていくか。(地域との協働)
・・・などなど。
ただ竹を切ってるわけじゃないんです!ここから派生していろんなことがあるんです!
ということを再確認しました。奥が深い。竹林整備。