大きな水槽だと思えばいいのだ

国づくり, 生きもの

スケールをマクロに

視点・思考の幅と深み

こんにちは!きょうたです。
動物王国のような場所を作るべく、活動と発信をしています。
毎日365日こうやって活動報告や思ったことを記事にしています。
動物王国をふかぼり
2021年抱負

カキツバタを保護しよう

唐衣 きつつなれにし つましあらば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ
平安時代の貴族、在原業平が詠んだうた。
この時代から「タテヨミ」があったとは驚きです。

カキツバタ


万葉集にも登場するような古くから日本に自生するカキツバタ。
観賞用として流通しているものも多いそうですが、自生地は減っているそうです。

カキツバタを見ると、アヤメと違うの??
と思う方も多いと思います。

「アヤメ属アヤメ科」の植物ですので、広い意味では
カキツバタもアヤメなのですが、皆さんが思うアヤメはショウブのことなんですよね。

かきつばた(杜若)とあやめの簡単な見分け方って知ってる?

水田に生えるのはカキツバタです。
普段管理している谷津田に、カキツバタとミクリが混生していて、
ミクリの勢いがありすぎて、カキツバタが押されぎみ。

ミクリも全国的には数を減らしているようですが、私たちが管理する谷津田では
手に負えないくらいの勢いで増えています。

ミクリを間引いてカキツバタの群生地を作ります。

※どろっどろです。

今の時期、カキツバタはほんの少し、緑の葉を出すので見分けられます。

一方のミクリは扇型に葉を伸ばし、地下茎で増えていきます。

カキツバタのタネ。

実際に増えるのは株分けがメインで、タネで増やすことは難しいそうです。

マクロな視点を持つにはどうする

私たちが現場でやることはどうしても大きな水系の中で、ミクロなことでしかありません。
実働的にも認識的にも小さく小さくまとまりがち。

一体私たちはなんのために、何をしているんだ???

ビジョンをしっかり持って日々の作業に望まなければ。
田んぼ、ここの竹林を整備したら、一体どんな世界が広がっていくのかを考えよう。

竹林を整備し、風向きが変われば、それに乗る虫が飛び、そこに捕食昆虫が集まり、、、

想像力が必要!

話を聞いていると、漁師さんがイメージされました。

潮流を読み、魚の動きを読み、獲物を獲る。

また、アクアリウムを思い浮かべました。
ここの水草を整備したらどういう水流が生まれてどういう水槽になっていくか。

そうか、私たちは巨大な水槽の中にいると思えばいいんだ!
自然を、谷津田を、霞ヶ浦水系を丸ごと実験水槽と考えて、
小さくなった私たちがヒーコラヒーコラ言いながらせっせと整備をしているようなイメージです。

 

国づくり, 生きもの

Posted by kyotako

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