金毘羅さん

国づくり

谷津田再生と地域信仰

こんぴらさん

こんにちは!きょうたです。
動物王国のような場所を作るべく、活動と発信をしています。
毎日365日こうやって活動報告や思ったことを記事にしています。
動物王国をふかぼり
2021年抱負

私たちが再生を手がける「谷津田」に、"こんぴらさん"が祀られている場所があります。
谷津田とは、森に挟まれた谷に作られた田んぼのこと。

上から見ると、森が「入」という字のように展開しています。
谷を挟む高台の森に、氏神様が祀られるのも不思議なことではないでしょう。
それぞれの集落にそれぞれの神様が祀られていたのだと思います。

鳥居に竹がかかってる!!(切らねば!)

森の整備に入る前にお参りをします。

ところでこの”こんぴらさん”というのは、かの有名な、
香川県にある「さぬきのこんぴらさん」に由来しています。

金刀毘羅宮(ことひらぐう)

以前香川を訪れた際、700段を越える石段を登った思い出が・・・

そもそも金毘羅さんは瀬戸内海の海と山を結ぶ神様として知られていたそうで。
実はこの場所も、昔は霞ヶ浦が目の前まであって、海上交易の要で栄えた場所だったらしいのです!

その地の歴史を調べていくとまた面白い。
昔はどうなっていたか/約1千年前 (霞ヶ浦河川事務所ウェブサイトより引用)

ご覧のように、昔は利根川と霞ヶ浦はほぼ一体化していたんですね!

ここの金毘羅さんには、ご本山である香川から約900km、御神体となる10kgもある大石が運ばれて祀られているらしいのです!
現代のような便利な輸送機関はなかったでしょうから、馬車なり、舟なり、徒歩なりで運んだんでしょうね・・・。昔の人の信仰心ってすごいですね!

昨年作られた「葦」でできた舟!昔を再現して作ったんだそうです。
昔の人はこうして霞ヶ浦交易を展開していたんでしょうか。

事務所にはそのミニチュアが飾られていました(約60cm)

このサイズなら頑張れば作れそう。。。

もう一つの神社

また、この金毘羅さんの隣には酒造の神様「大山祇神(オオヤマツミノカミ)」が祀られている阿夫利(あふり)神社があったそうです。これは神奈川県にある大山阿夫利神社の分神なのですが、明治の神社合祀令によって今は影も形も無くなっています。

あるのは、藪に覆われた山桜の木だけ。

江戸時代、この桜の前で、相撲が行われ、町の人はお酒を飲んでお祭りをしていたとのこと。

それを知るのはもうこの藪で隠れた山桜しか知らない。

今、この谷津田再生で作られているのは酒米。もちろんこのお米でお酒を作っています。

私たちが再生すべきは、自然環境だけなのか?

否!当時の人たちの在り方や文化、信仰も取り戻してこそ里山の再生でしょう。

ここで、桜の季節に、相撲大会を開き、お酒を飲んで江戸時代以来のお祭りを開こう。
優勝商品は、米俵だ。

そんな夢のような話が湧いてきました。
ただ藪や笹を切って、田んぼを再生するだけじゃあモチベーションも上がらない。

まずは山桜を助ける。

谷を囲む森に竹や笹が侵食してきて荒廃していたのを、再生するように整備しています。

before

after

 

今年はコロナもあるし、無理かな。練習試合くらいまでか。
来年、山桜が咲く頃に300年ぶり?にお祭りができたら、
それはそれは、素晴らしいことだと思うのです。

里山の再生は文化も風習も全部ひっくるめての「再生」です。

国づくり

Posted by kyotako

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