獣医さんに聞いてみた！

2019年9月3日犬猫

恒例企画！（にしたい！）獣医さんに聞いてみたシリーズ第一弾！

聞きにくいこともなんでも聞きます

今回、たまたま獣医さんとブリーダーさんと会食できる機会があったので
聞いてみたいことを募って、普段だとちょっと聞きにくいことも聞いちゃいました。

聞いてきたことを忘れないうちにまとめないと、、と思いまして。
徹夜で書いたレポートです。どうぞ。

Q．狂犬病のワクチンって1年に1回、必要なの？

任意でいいのでは？国内発症例は？

まず、昭和32年以降、日本での狂犬病の発症はありません。
日本は60年以上、狂犬病の発症がない、世界でも稀な「狂犬病清浄国」です。

一方で、平成18年にフィリピンで犬に噛まれて（狂犬病に感染し）
日本で発症した男性がなくなるという事件も起きています。

全く、何の予防措置もとられていない状態でウィルスが広まると
バイオハザードのようなことが実際に起こります。
もし、今、日本で狂犬病が流行した場合、ワクチンの数は全く足りてません。
（※犬に打つのと人に打つのではモノが違うそうです）
インフルエンザワクチンが不足というニュース、ありましたよね！

確実なことは言えないけど、
 A.せめて、６割くらいの犬には、狂犬病の抗体を持っていてほしい。 　　

が獣医さんの正直な答えです。
法律なので、打たなくていいよ！とは言えません。が、
老齢や病気を推してまで接種する必要があるのー？と言われると、
そうでもないでしょうね。
ただ、世界の狂犬病発症や死亡数を見ると
あまり甘く見ないほうがいいようです。

Q.獣医師会と政治家とが癒着しているのでは？

狂犬病、マイクロチップ・・・政治献金の疑惑やいかに？

私も何となく感じていたところです。もうすぐマイクロチップも義務化されますしね。

今回うかがった獣医さんの答えは

でした。上？の人たちがどうかはわかりませんが。
少なくとも末端の獣医さんにはあんまり関係ないようです。

その証拠に
狂犬病やマイクロチップが義務化されても
 A.　「俺たち（個々の病院や獣医）はたいして儲かってない！」 　
って言ってました。笑

Q.自由診療で診察料の違いがあるのはわかった。薬価の違いが何でそんなにあるの？

病院によって全然値段が違ったりしますよね！

ここにも獣医師会の影響力の弱さが露呈しており、
 A.個々の病院の力が強すぎて、価格も定めきれず。 

病院と製薬会社との繋がりで安く薬を入手できるという話は聞きますけどね。

影響力の弱い獣医師会はワクチン、マイクロチップ導入の
恩恵もさほど受けず、政治家とつながる意味もないですね。。

意外。獣医師会、かわいそうになってきた。がんばれ。。。

じゃあ儲かっているのは誰？どこ？　は後ろの方で書きます。笑

Q.水害、ゲリラ豪雨多発！レプトスピラ症ワクチンの必要性は？

水害で増加？１種だけで打てる？効果は半年に１度？打つなら夏前？

恒例の「Google is your friends!」のコーナーです！

レプトスピラは型の種類が多い割に感染リスクが少ない。
人畜共通感染症のため、過敏になっている。
１種だけのワクチンはほぼ流通していない。
ネズミの尿が感染源なので雨水を飲むなど過度に接触がない限り心配ないかと。
流行地域でない限りはあまり気にしなくてもいいかもしれませんね。
（パルボの方が流行、感染力、致死率が高いからそっちの方を気にした方がいい）

Q.終夜診療する病院の減少。小動物、エキゾチックアニマルの病院の需要などは？

獣医さん、動物病院って増えてるんですか？？

動物病院は自由診療なので働き方改革はほとんどない、
というお話でした。ガーン(￣◇￣;)

ガーン(￣◇￣;)

獣医や動物病院は増えてるみたいですね。
エキゾチック、小動物の獣医が少ないことについてですが、
ショップ店員や飼い主の方が経験も知識も豊富にある傾向にあり、
「そっち方面」には近づきたがらないんだそうです。納得。。。

ガーン(￣◇￣;)

獣医大学も倍率が上がり、難関となって来て
プライドが高く、打たれ弱い若者が増えた
と嘆いておられました。
（資格のない）ショップ店員やお客さんに
頭を下げて、教えてください！って言えばいいのにな。と。

Q.活性化AIM投与、FIP新薬の登場は？

論文や試験結果などではちょこちょこ目にしますが。。。

A.認可の話は聞いていません。

Q.レントゲン撮影時の保定は飼い主ができないの？

A.すみません、時間がなくて（というか先生が酔い始めて）聞けませんでした。。次回に！

Q.フィラリア予防薬について

A.すみません、時間がなくて（というか先生が酔い始めて）聞けませんでした。。次回に！

Q.なぜ獣医になったの？

A.北海道の農家出身で大動物専門だったのが２０年前縁があって犬猫を始めるようになった。その後会長とゴルフコンペで・・・（以下略）

すみません。他の質問はまたの機会にお願いいたしますっ！
お酒の力って怖いですね。

ワクチン、マイクロチップ、診療費、病院・・・儲かっているのは誰なのか。

あくまでも、こんなモデルが考えられませんか？という話。

①犬猫を販売します。
ワクチン分として1本10，000円いただきます。
（自社の動物病院・獣医師が打つ。原価1，000円）
マイクロチップ分として10，000円いただきます。
（自社の動物病院・獣医師が打つ。原価1，000円）

「自社の」というのがポイント。
提携病院や提携獣医など外部に依頼をするとコストがかかる。
自社のお抱えの動物病院や獣医師なら
手間賃は乗ってこない。社員としての給与だけだ。

②販売時に保険に入ってもらいます。
（加入時に代理店手数料が入ります）

③犬猫が病気にかかっちゃいました！
（ちょっと病弱だったんですね）

④自社グループの病院に来てもらいます。
保険に入っている飼い主さんには定価でご案内。
保険に入っていなかった飼い主さんには
「しょうがないですね。提携病院ですし。千円割引しますよ」

販売から病院までホールセールにすると、
何が起こってもお店が儲かることになります。
いわゆる、マッチポンプですね。

一般の動物病院はさほど恩恵を受けることはないでしょう。
北関東の名医がいる某病院では
マイクロチップ１本3,000円で入れいているそうです。

マイクロチップやワクチンを作っている製薬会社は
儲かるかも、しれないですけど、、、
そこにどういう経緯があるかはもちろん不明です。

取材後記

腕のいい獣医さんほど、「儲かってない！」

獣医として腕を磨き、本当に動物が好きでやっている「いい獣医」さんは
利益を最小に抑え、たくさんの困っている動物たちを助けたいと思い、
設備投資も抑え、薄利多売でなんとかかんとか、やっている。

経営手腕は往々にしてど素人だ。

だから、 全然儲かってない！ 　

逆に、「あの人は獣医さんっていうより、経営者だよね・・・」
と陰口にもなるようなことを言われる獣医さんは
商売上手で儲かっているのが現実。
「獣医師としての腕もあり、経営手腕も備わっている」
ような天才などそうそういるはずがないのだ。

では、飼い主としてはどうするのがいいのか。
「腕のいい獣医さんに診断してもらい、設備の整っている病院で治療する」
これがベスト。
複数の病院を掛け持ち、いいところをそれぞれ活かすのが
賢い飼い主さん、ということになるでしょう。

私のイノベーションはその先！
いい病院を爆発的に儲けさせること。にあります。
獣医コンサルとか考えたいですね。