収穫の秋
収穫の秋
幻の蝶
午前中の稲刈りを終えて、お昼休憩。
地元で取れた無農薬のご飯を食べてブルーシートに横になる。
ふと、視界に1匹の蝶が入ってきました。
パタパタとせわしなく飛び回るのではなく、
美しい羽をグライダーのように広げて滑空したあと、
ふわっ、ふわっ、と優しく、力強くはばたいて、また滑空する。
綺麗な蝶だなぁ・・・
とわずか数秒の出来事。竹やぶに消えていきました。
随分綺麗な蝶だったなぁ・・・
と、記憶を辿る。
あ、あれ、
アサギマダラだ!
日本から海を渡り西南諸島、台湾に移動する、
「渡り鳥」ならぬ、「渡り蝶」
研究者はその透明な羽にマーキングして移動距離やルートなどを調査しているらしい。
どうりで、飛び方が普通の蝶と全然違うわけだ。
普通の蝶と同じ飛び方ではすぐにへばってしまう。
長距離を飛ぶための飛行法。それがまた人を魅了するのだと思った。
残念ながらこの日はそれ以降、アサギマダラを見ることはできなかった。
赤トンボ
こと、飛行において、地球上で最も優れた生き物はトンボかも知れない。
4枚の羽を自在に繰り出して速さ、操縦性、ピカイチ。
まだそれを人は実用化できていない。
赤とんぼが田んぼに産卵にきていました。
秋の風物詩赤とんぼも、赤とんぼという名前のトンボはいません。
アキアカネ、ナツアカネ、マユタテアカネ・・・
アキアカネとナツアカネの判別方法
これらのトンボは夏の暑い間は森深くの涼しい場所で過ごし、
気温が低くなってきた秋に里山に降りてくるのだそう。
昆虫=暑いところが好き
って訳でもないんですね。暑すぎてもダメ、涼しくないと!
体温調節機能がない生き物たちは様々な工夫をして四季を巡っていくのだなぁ。
稲刈り
無農薬畑の稲刈りも今日で3日目。この日の畑はコシヒカリ。
これがコシヒカリなのかー!と思うとなぜかテンションが上がる。
茎の太さ、コシ、穂のつき方、貫禄が違う。
さすがだなと思わざるを得ない。
陣中見舞いにきてくださったこーのすさん。お米のバイヤーにしか見えない。
差し入れありがとうございました!
車だって1年間使ってなかったら動きが悪くなるのも仕方ないですもんね。
ぬかるみが酷い場所に機械を入れることはできません。
ビフォー・アフター 人の手ってすごいですね。
(3日間で最もキツかった)
メダカを救え
将来的に干上がってしまう田んぼにメダカがたくさん残っていました。
このまま干上がるとここにいるメダカは全滅です。
休憩中にメダカ救出プロジェクト発足
干上がらないお隣の水田に移住させて救出完了
生物多様性です!
畑へ
この日の稲刈りは夕方で終了。次は畑に移動して大根のたねを蒔くとのこと。
で、これが畑。
草ぼうぼうの空き地にしか見えませんが、ところどころに
かぼちゃや大根、にんじんの葉が見られます。
当然、完全無農薬。
なるべく手間やコストをかけずにどれくらい収穫できるか、という実験ですね。
雑草に負けない野菜たちが生き残って私たちのところにやってきます。
逆に負けた野菜たちは、野の虫や微生物たちにシェアされたってこと。
アサザとビオトープ
その後、この畑の近くにある古民家とビオトープに案内してもらいました。
このビオトープに生える黄色い花がアサザ。
今回の稲刈りイベントの主催者アサザ基金の名前の由来となった植物。
こちらのビオトープは
栗の実が落ちて水が黒くなってしまったとのこと。
オオオニバスも育てていました
難点は、蚊がむちゃくちゃ多かったこと。
竹の切り口に雨水が溜まり、ボウフラがわくらしい。
蚊の天敵、トンボがもっと増えてくれないと!
収穫
大粒の栗と、柿をいただきました。
もう一つ、ガガブタなる植物。