犬のしつけと社会性

犬猫

ワクチンが終わったらドッグランに行こう!

ヴォルガ、ドッグランデビュー!

狂犬病ワクチンを無事済ませて、
ヴォルガ、ドッグランデビューしました。
行ったのは千葉の完全屋内ドッグラン、かれんちゃんち

左ヴォルガ、右はお姉ちゃんのえるる(異父姉妹)
後ろに写っているのは遠い親戚犬チカル。
(日本にいるサモエドなら大抵、「遠い親戚」になりますけど)

アルファ理論

一昔前に、「アルファ理論」と呼ばれるしつけ方が「流行」しました。

「犬よりもヒトの方が順位が上にならないと、
犬がボスだと思うようになって言うことを聞かない」
という上下関係、主従関係を作るようなしつけ方です。

いまだに根強くこのしつけ方を信じる方がいるようですが
はっきり言って、間違っています。

ご飯を食べる順番も、
散歩中に歩く順番も、
寝る場所が一緒でも別々でも、
たとえ踏みつけられて遊ばれたとしても、

@samoyed_volga##上下関係##乗られても関係ないよ##信頼関係が大事##samoyed♬ うみのそこ – kokeshi

犬が凶暴になったり反抗的になったりする理由には一切なりません。

@samoyed_volga##天才犬##ハイタッチ##samoyed♬ Summer Time (Cute) – 不死川的散彈槍

あんまりはっきりと否定することも好まないですが
こればかりは余りにも違うのではっきり、違いますと言っておきます。

詳しい理由はこちらの本で。

その理論の根拠は、
「オオカミの群れが絶対的な上下関係」→
「犬はオオカミの子孫」→「犬もオオカミと同じルールでしつける」

という三段論法らしいですが穴がありすぎてびっくりです。

共通の祖先であってもその後は独自の進化を遂げているので
社会のルールがそっくりそのまま流用できること自体不自然です。
オオカミはオオカミ。犬は犬です。
また、群れ社会は同種動物で作るからこそ意味があるのであって、
異種動物を含めての群れ社会形成など無意味ですし、あり得ません。

犬の社会性ルールは犬に教わる

犬とヒトとの間に上下関係はありませんが、
犬同士には上下関係、礼儀作法はあります。
目上の犬に対して失礼な態度を取ったりすると怒られたり、
ちゃんと挨拶ができない子は仲良くなれなかったりします。

@samoyed_volga##ThisisHowWeRoll ##ハイタッチ ##samoyed##おねぇちゃんこわい♬ baby fufu – Mr.Bean


でもそういうルールや作法は、ヒトでは教えられないのです。

目上の犬に会った時にはお腹を向けましょう!とか
お尻の匂いを嗅がれて緊張してもじっと我慢してるのよ!とか
ヒトでは教えられないんです。

犬の作法は犬に教わる

蓮とは毎日プロレスごっこしてるからね。

ワクチンが終わったら積極的にドッグランに行き、
多くの「大人の」犬たちと接することです。

パピークラスとか子犬だけを集めるサービスもありますが、
子犬だけしかいないクラスだと「30点」です。
ほら、人間でも保育園、幼稚園には大人の「先生」が必ずいますでしょ?

大人の犬が礼儀を教えるところ

具体的にドッグランデビューの様子を見ていきましょう。
蓮だけがいた時には調子に乗っていたヴォルガでしたが、
犬友チカルが来ると様子が変わります。
チカルとヴォルガはこの時初対面です。

お友達犬「チカル」が入るとヴォルガは尻尾を垂らして
チカル先輩怖い・・・

犬同士、飼い主同士の関係性にもよりますし、
実行するのは難しいかもしれませんが、この場合、
できるだけ犬に任せた方が変な事故は起きません。

子犬の飼い主は
「可愛い我が子が何かあったらどうしよう・・・」
と思いますし、成犬の飼い主は
「万が一子犬を傷つけて(加害犬になって)しまったら・・・」
という不安もあるかと思います。

そこをグッと堪える必要がありますね。
あるいは経験豊富なインストラクターが付いていると有り難いです。

今回のように、
子犬と成犬(=お互いの上下関係がはっきりしている)で、
お互いフリーの状態で(柵越しやリード付きはNG)会わせるなら
事故はまず起きないと考えて良いと思います。

ドッグランに入るときのマナーで
「入るときは必ずリードをした状態で入ること」
というルールを見かけますが、
動物は行動に制限がある(柵越し・リード付)方が、緊張し、攻撃性も高まります
ゆえに余計事故が起きやすくなります。

あの、ムツゴロウさんですら、自ら課した禁を犯し、
柵越しでライオンと触れ合ったせいで指を無くすという事故を起こしています。

 

この後、チカルがヴォルガを追いかけてひっくり返します。


ヴォルガはビビって
「ヒャンヒャン!(ごめんなさい!)」
の声をあげます。
チカルは鼻先をヴォルガのお腹に押し付けただけです。
ヴォルガが声をあげると、
「分かればよろしい」
と言った風にすぐ解放してくれます。

これが犬同士の上下関係のいわば、「挨拶」ですね。

チカルの名誉のために補足して起きますが、
決してチカルは意地悪だったり怖い大人ではありません。
このように子(犬)を教育し、たしなめるのは大人(成犬)の役目です。

この時、蓮はヴォルガを助けませんでした(笑)
もしかしたらチカルに
「やめろよ!」
って言うかも?と思ったのですが。
単純にチカル先輩に逆らえなかったのか、(チカルの方が年上)
普段調子に乗ってるヴォルガをちょっと懲らしめてやろうと思っていたか、、
真相は不明です。

 

この後、ヴォルガの異父姉妹であるえるるも来てくれましたが

ヴォルガ(左)えるる(右)

えるるお姉ちゃんもまだ社会性勉強中。

ちょっと緊張しているけど大丈夫ね。
左からえるる、チカル、蓮、ヴォルガ

距離があるのは
「ソーシャルディスタンス」
ってことにしておいてください笑


えるるお姉ちゃんとツーショット

ヴォルガ、いいお勉強になりました。

これからも先輩たちと会ってお勉強していきましょう!

犬猫

Posted by kyotako

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